新シリーズ『社長の選択。』 第0回（イントロダクション） ― 正解のない世界で、何を基準に決めているか ―

『社長の頭の中。』
この連載は、ここで一度区切りを迎えました。

書いてきたのは、
立派な成功体験でも、
誰かに誇れる正解でもありません。

迷ったこと。
間違えたこと。
揺れたこと。

そして、
それでも「決めてきた」という事実でした。

振り返ってみると、
社長としての自分より、
ひとりの人間としての自分を
よく書いていた気がします。

たぶん、それで良かった。

---

経営も、仕事も、人生も、
最後に残るのは
「何を考えたか」より、
「何を選んだか」です。

正解かどうかは、
ほとんどの場合、後からしかわからない。

それでも僕たちは、
今日も何かを選び続けている。

だから次は、
もう一歩踏み込んだ話を書こうと思いました。

---

このシリーズで書くのは、
考え方ではありません。

判断の瞬間。
迷った時に、
何を捨てて、
何を守ったのか。

派手なノウハウはありません。
成功談も、あまり出てきません。

ただ、
正解のない世界で、
僕がどんな基準で
「選んできたか」という話です。

---

社長という立場は、
決める側に回るということです。

誰かに決めてもらうことはできない。
誰かのせいにもできない。

だからこそ、
判断には、その人の価値観が
そのまま表れます。

きれいごとを言わない。
でも、投げやりにもならない。

そんな「選択」の積み重ねを、
ひとつずつ言葉にしていきます。

---

これから書いていくこと

このシリーズでは、
社長として、
ひとりの人間として、
どんな瞬間に、何を基準に決めてきたかを
連載でお届けします。

第一回
迷った時、まず「切るもの」を決める。

第二回
全員に好かれる選択は、だいたい失敗する。

第三回
変えないと決める、という決断。

正解かどうかは、今もわかりません。
でも、
なぜその選択をしたのかは、
今でもはっきりと言えます。

---

更新スケジュール

『社長の選択。』は、
毎週金曜日 20:00 に更新します。

急がず、
間を置きながら、
判断の話をひとつずつ。

---

『社長の頭の中。』を
ここまで読んでくださった方へ。

次は、
「決める側の現実」を
一緒に見てもらえたら嬉しいです。

また、書きます。

---

✳️ 次回予告

🌱 『社長の選択。』第一回
迷った時、まず「切るもの」を決める

正解を探す前に、
手放す覚悟の話から始めます。