🌏 新シリーズ『社長の頭の中。』 第9回(最終回) 社長も、ひとりの人間。 ― 完璧じゃないから、前に進める ―
2025/12/27
■ 社長って、“強い人”やと思われている。
よく言われます。
「社長は揺らがないですよね」
「迷いとか、あるんですか?」
「なんでも決められて羨ましい」
でも、本音を言うと──
僕たちは、誰よりも迷ってます。
決断は孤独やし、
答えはどこにも売ってないし、
理想と現実の間でゆらゆら揺れ続けている。
立場があるから“強く見えている”だけで、
心の中はみんなと同じ。
むしろ誰より弱い瞬間だってある。
社長も、ひとりの人間なんです。
■ 「全部わかっている顔」をするのが、いちばん苦しい。
経営者は、
・弱音を出したらあかん
・不安を見せたら周りが迷う
・完璧でいないといけない
そんな空気がどこかにある。
でもね、
完璧でいようとすると、人は壊れます。
僕も昔は“わかった顔”をしていた時期がある。
強さは演じられても、
覚悟だけは演じられない。
ある時ふと思ったんです。
「できへんことは、できへんって言ってええんや」と。
そこから少しずつ、肩の力が抜けていった。
社長も人間でいい。
弱さを持ったまま、前に進めばいい。
■ 迷いがあるから、人に優しくなれる。
社長をしていると、
自分の判断が誰かの人生に影響することがある。
配置を変える。
役割を渡す。
経営方針を修正する。
そのたびに、
「本当にこれで良かったんか?」
と自分に問う。
答えが100%確信に変わることなんて、ほぼない。
でも、迷った経験があるからこそ、
人の迷いに寄り添えるようになる。
欠けてるから、人に優しくできる。
苦しんだから、人に手を差し伸べられる。
弱さを知ってる人ほど、強さの質が変わる。
■ 裏切りも別れもある。それでも前に進むのが“役割”。
経営をしていると、
いいことばかりではない。
誤解もあるし、
すれ違いもあるし、
いつか別々の道を歩く人もいる。
裏切られたように感じる日もあれば、
自分の判断が人を傷つけてしまうこともある。
それでも、立ち止まれない。
なぜなら──
会社を守り、スタッフや利用者さんの未来を守ることが「社長の役割」だから。
役割があるから、弱くても前に進める。
役割があるから、責任を持って選べる。
役割があるから、折れずにいられる。
■ 社長である前に、ひとりの「ありがとう」を知る人間でいたい。
僕には一つ、大切にしている言葉があります。
それは 「おかげさま」 です。
・誰かが支えてくれた
・誰かがチャンスをくれた
・誰かが見ていてくれた
・誰かが信じてくれた
その積み重ねで、今日の僕がある。
生き方そのものが、誰かのおかげなんです。
社長である前に、
まずはひとりの「ありがとうを知る人」でいたい。
その心さえ失わなければ、
どんな判断も、人として間違わない。
■ 社長も、ひとりの人間。
そして人間は、何度でもやり直せる。
間違えることもある。
強がる日もある。
泣きたい日もある。
誰にも言えない孤独もある。
でも、
不完全でいい。不完全だから成長できる。
社長だって、ひとりの人間。
人間は、何度でも立ち上がれる。
七転び八起きという言葉が、僕の背中を押し続けてくれたように。
完璧じゃない人生を、堂々と生きていきたい。
💬 最後の問い
あなたは今、
“役割のあなた”ではなく、
“ひとりの人間としてのあなた”を生きていますか?
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