🌏 新シリーズ『社長の頭の中。』 第3回 カッコつけない勇気。 ― 弱さを見せられる人こそ、ほんとうに強い ―
2025/11/21
■ “できるフリ”は、誰も幸せにしない。
経営者やリーダーという立場になると、
どうしても“できるフリ”をしてしまうものです。
スタッフの前では弱音を吐けない。
家族にも心配をかけたくない。
「大丈夫」と言いながら、本当は不安で眠れない夜もある。
でも、僕が気づいたのは――
**「できるフリをするほど、人は孤独になる」**ということ。
本音を隠せば、誰も助けられない。
弱さを見せられないリーダーは、
結局チームの本当の声も拾えない。
■ 完璧を演じるほど、人は離れていく。
「社長=完璧」だと思っていた頃、
僕はいつも“正解”を探していました。
でも、正解なんて存在しない。
あるのは、“その時の最善”だけ。
完璧を演じると、周りの人も「失敗してはいけない」と思ってしまう。
そうなると、挑戦が止まる。会話が減る。笑顔がなくなる。
ある時、スタッフからこう言われました。
「社長って、なんか遠い存在でした。」
それを聞いて、ハッとしました。
誰よりも近くで働いているはずの仲間に、
「遠い」と感じさせていたのは僕だったんです。
■ 弱音を吐ける人が、チームを強くする。
僕は今、スタッフとのミーティングで
時々こう言います。
「正直、迷ってる。」
「これ、どう思う?」
昔なら絶対に言わなかった言葉。
でも、この一言があるだけで、空気が柔らかくなる。
スタッフが意見を出しやすくなる。
間違いを恐れず、話し合いが生まれる。
それが「チームになる」ということなんだと思う。
強いチームとは、弱さを見せ合えるチーム。
それを作るのが、リーダーの勇気です。
■ “強さ”の定義を変える。
僕が考える“強さ”とは、
「人に頼れること」。
「全部自分でやる」は強さじゃない。
それは孤独な自己満足です。
本当に強い人は、
「助けて」と言える。
「わからない」と言える。
「ありがとう」と言える。
その姿を見せることで、
周りの人も「自分もそうでいいんだ」と思える。
それが、組織に安心を生む。
■ カッコよさより、誠実さを。
僕はいつも思います。
「カッコよさ」って、すぐに剥がれる。
でも「誠実さ」は、時間がたつほど光る。
うまく言えない時があっても、
間違えてしまうことがあっても、
誠実であろうとする姿勢だけは、裏切らない。
社員に、利用者さんに、地域に、家族に。
「この人は信じられる」と思ってもらえること。
それが、社長としての“本当のカッコよさ”だと思う。
■ 「おかげさま」で生きる。
どんな時も僕の中にある言葉は「おかげさま」。
うまくいかない時も、誰かのおかげで踏ん張れて、
苦しい時も、誰かが支えてくれた。
そう思えば、弱さを見せることは恥ずかしくない。
むしろ、支えてくれる人への“信頼の証”になる。
「おかげさま」という感謝の中で、
素直に生きる人が、いちばん強い。
💬 問い
あなたは、“カッコよさ”と“誠実さ”、
どちらを選んでいますか?
✳️ 次回予告
🌟 第4回:「失敗の9割は“想定内”。」
失敗は怖くない。怖いのは、“準備していないこと”。
転んでも起き上がれる仕組みをどう作るか――
挑戦と安全のバランスを語ります。
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