🌏 新シリーズ『社長の頭の中。』 第2回 迷った時は、“誰が困るか”で決める。 ― コントロールできることに集中しよう ―
2025/11/14
■ 上手くいかなくて、普通。
「なんで上手くいかないんだろう」
誰でも一度はそう思ったことがあると思う。
でも、上手くいかなくて普通なんです。
世の中のほとんどのことは、自分の思い通りにならない。
天気も、人の気持ちも、タイミングも。
だから、コントロールできないことにエネルギーを使うより、
“今、自分にできること”に集中する方がずっと建設的です。
僕も、創業した頃は結果ばかり追っていました。
「もっと売上を」「もっと成果を」と。
でも気づけば、焦りがスタッフを追い込み、
自分自身も余裕を失っていた。
ある日ふと、「上手くいったらラッキー」ぐらいでいいと思えた時、
心がすごく軽くなった。
そうしたら、自然と周りもうまく回り始めたんです。
■ 「失敗しよう」と思って失敗する人なんていない
人は誰だって、最善を尽くしている。
結果として失敗しても、
「失敗しよう」と思って行動する人はいない。
だから大切なのは、結果よりも**「その人の意図」**を見ること。
うまくいかなかった原因を探すより、
「なぜその選択をしたのか?」を理解し合うこと。
人を責めるより、「次にどうするか」を一緒に考える方が、
組織はずっと強くなる。
■ 責任とは、“役割を果たす”こと
「責任を取る」って聞くと、
多くの人が“謝ること”だと思ってしまう。
でも本来の責任とは、自分の役割を果たすことだと思う。
社長なら、会社と社員を守る。
管理者なら、チームを支える。
スタッフなら、目の前の人の生活を支える。
その“役割”を果たそうとする姿勢こそが、
本当の責任感だと思う。
■ 人は違って当たり前
僕はよくこう思う。
「親兄弟でも揉めるんだから、他人と揉めないわけがない」
性格も、価値観も、育った環境も違う。
だから、意見がぶつかるのは自然なこと。
問題は“違い”ではなく、その後どう向き合うか。
相手を変えようとする前に、
自分ができることに目を向けてみる。
その小さな意識の差が、チームを前に進める原動力になる。
■ 迷った時の判断軸:「誰が一番困るか」
経営の判断も、人間関係の選択も、
僕はいつもこのシンプルな問いに立ち返ります。
「この選択で、一番困るのは誰か?」
誰かが傷つくなら、それは違う。
誰かの負担を減らせるなら、それが正解。
数字よりも、合理性よりも、
“人の顔が浮かぶ判断”こそが、誠実な経営だと思う。
■ “情熱”を身にまとい、自分の夢を生きよう。
以前、あるメッセージにこんな言葉がありました。
「情熱を身にまとい、自分の夢を生きよう。
人生は短い。待っていないで、何かを作り出そう。」
迷った時、悩んだ時、僕はこの言葉を思い出します。
どんなに不安でも、
人は“行動している時”にしか前へ進めない。
コントロールできない未来を嘆くより、
いま自分にできる一歩を踏み出す。
それが、人生を動かす唯一の方法なんだと思う。
■ 「おかげさま」という生き方
僕が大切にしている言葉があります。
それは、「おかげさま」。
誰かのおかげで、いまの自分がある。
お客様のおかげで、仕事がある。
仲間のおかげで、会社が続いている。
家族のおかげで、自分が前を向ける。
結局、すべては“おかげさま”の積み重ねなんです。
そう思えた時、人は感謝の心を取り戻し、
判断も、言葉も、行動もやさしくなる。
「おかげさま」という心こそ、
誰のために働くかを見失わないための羅針盤。
💬 問い
あなたの判断軸には、“誰か”の顔が浮かびますか?
✳️ 次回予告
🌟 第3回:「カッコつけない勇気。」
経営者ほど“できるフリ”をして孤独になる。
弱さを見せられる人こそ、ほんとうに強い人。
「完璧さ」より「誠実さ」で人と向き合う生き方を語ります。
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